
ある整式の平方となるような定数a,\ bの値を求めよ{完全平方式と恒等式}{両辺の係数を比較}すると		整式の平方(2乗)で表される整式を完全平方式という.
		2乗して4次式になるのであるから,\ ある整式は2次式}である.
		また,\ x^4\,の係数が1であるから,\ ある整式のx^2\,の係数も1である.
		よって,\ ある整式はx^2+px+qとおけ,\ 恒等式の問題に帰着}する.
		px^2+qx+rとおいてもよいが,\ 結局p=1となるので最初から最小の文字数で設定するのがよい. \\[.
		なお,\ 右辺は\ (a+b+c)^2=a^2+b^2+c^2+2ab+2bc+2ca\ (要暗記)を用いて展開している.
		2変数になっても1変数の場合と同じく,\ 同類項の係数を比較}できる.\ そのことを示しておく.
		ax^2+bxy+cy^2=a’x^2+b’xy+c’y^2\,がx,\ yについての恒等式であるとする.
		まず,\ xについての恒等式とみて係数比較すると a=a’,\ by=b’y,\ cy^2=c’y^2
		これらがさらにyについての恒等式でもあるから,\ 係数比較すると a=a’,\ b=b’,\ c=c’}
		別解は数値代入法}である.\ 未知の文字係数が3個あるので,\ 3組の簡単な(x,\ y)の値を代入する.
		なお,\ (0,\ 0)を代入すると0=0になってしまう.
		また,\ (-\,1,\ 0),\ (0,\ -\,1)を代入した式は,\ (1,\ 0),\ (0,\ 1)を代入した式と同じである.
		3組の(x,\ y)に対して成り立つというだけでは必要条件に過ぎない.
		実際に代入して計算し,\ 両辺が一致するかを確認する(十分条件の確認}).
  
  
  
  