文字通り数の列を考える分野である。数の列の規則性を探り、一般化していくことが目標である。
この分野はかなり型にはまった問題(パターン問題)が多く出題される。それゆえ、各パターンをしっかりと認識しておけば、決して難しい分野ではない。
数列分野では多くの公式が登場するが、公式は丸暗記ではなく、どのようにして導かれたのかという公式の成り立ち(証明)を理解した上で暗記することが重要である。単純な丸暗記では応用問題に対応できなくなる。慎重な適用が要求される公式が多く、理解が不足していると公式適用の際にミスが頻発する。
また、数列分野は容易に検算できる分野である。一般化したnの式が求まった後、常にn=1、2など簡単な数字を代入し、問題と矛盾しないかを確認する癖をつけておく。これで自分が求めた答えが正しいか否かがほぼ瞬時に判断できる。試験で高得点を目指す人は必須である。
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