本分野で最も重要なのは、計算規則をしっかり覚え、とにかく単純計算に慣れることである。頻出の累乗の値を暗記してしまうくらいが望ましい。例えば、256という数字を見たとき、256=28=44を瞬時に変形できると楽になる。逆に、28を瞬時に256に直せるかも重要である。
初めて登場する関数logへの慣れは必要だが、基本的には理解しやすい分野で覚えることも少ないため、非常に学習しやすい分野である。
特に理系は、数Ⅲの微分・積分で膨大な指数・対数計算を要求されることも少なくない。そのような融合問題・応用問題において、単純な指数・対数計算に手間取っているようではとても合格点は望めない。何だかんだで指数・対数計算が怪しい人は相当多い。やっていいこととやってはいけないことの区別ができていないからである。つまらない失点をしないよう日頃から基本法則を確認しておこう。
当カテゴリでは、指数関数・対数関数分野のパターン問題を網羅する。
以下に、指数関数・対数関数分野においてこれだけは常に意識せよ!という最重要ポイントを3点挙げておく。
- 異なる底は統一せよ!
- 底が1より小さいとき、大小関係が逆転する!
- 対数を見かけたら、一番最初に、真数>0、底>0かつ底≠1を確認せよ!
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当カテゴリ内記事一覧
- 指数法則と指数の拡張、累乗根の定義と性質
- 指数法則と累乗根の計算
- anrとa-nrの対称式・交代式の値
- 指数関数y=axのグラフ
- 累乗と累乗根の大小比較
- 対数の定義、対数の性質・底の変換公式・裏技公式の証明
- 対数logaMの値、対数の定義の別表現 alogaM=M
- 底の変換公式と対数の性質による対数の基本計算
- 累乗の等式条件 ax=by=cz がある式の値(対数に変換)
- 対数関数y=logaxのグラフ
- 対数の大小比較
- 指数方程式
- 指数不等式
- 指数関数の最大と最小(置換型・相加相乗型・対称型)
- 置換型指数方程式が実数解をもつ条件
- 対数方程式2パターン
- 対数不等式2パターン
- 対数関数の最大と最小5パターン(置換型・相加相乗型など)
- 対数不等式が表す領域
- 対数logabが無理数であることの証明
- 対数logabの近似値求め方(評価の方法)
- 常用対数の利用① 累乗の桁数と一の位の数字と最高位の数字
- 常用対数の利用② 小数首位とその数字