当カテゴリでは、論理と集合に関するパターンを基本から応用まで網羅する。
集合はベン図を用いて図形的にとらえることができる場合がほとんどなので、苦手とする学生はほとんどいない。上級者は無限集合に関する証明問題も演習しておいてほしい。
最重要なのは、命題の真偽、必要条件・十分条件、逆・裏・対偶など、「論理」の部分である。深い理解がないまま何となくで判断してしまっている学生が非常に多い。実質選択問題なので、たまたま当たってしまうことが多いのも学生が適当な理解で済ませてしまう一因である。
大学入試共通テスト(旧センター試験)を除き、命題の真偽の判断や必要十分条件を直接問うような入試問題は多くはない。しかし、「論理」は数学の根幹をなす最重要事項であり、理解できているか否かが他分野の学習に非常に大きく影響する。軽視されがちな分野だが、ある意味では高校数学において最も重要な分野である。特に、同値変形(必要十分の言い換え)は高校数学の最重要事項といっても過言ではない。
当カテゴリでは、どのように判断すれば100%の確信をもって解答できるのかを詳しく解説しているので、しっかりと学習しておいてほしい。
とにかく、闇雲に問題演習の数だけを増やしてもほとんど意味がない。必ず当カテゴリで解説してあるような基本的な考え方を身につけた上で演習を積むことが重要である。
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当カテゴリ内記事一覧
- 集合の要素、集合の包含関係、集合の表現
- 2つの集合の共通部分と和集合、補集合、ド・モルガンの法則(ベン図)
- 3つの集合の共通部分、和集合、補集合、結合法則と分配法則、ド・モルガンの法則の拡張(ベン図)
- 不等式で表される実数の集合の共通部分、和集合、補集合(数直線の利用)
- 無限集合の包含関係A⊂Bの証明
- 無限集合の相等A=Bの証明
- 命題の真偽、条件、仮定と結論、反例の探し方、代表的な反例
- 命題の真偽と集合の包含関係(数直線・領域の利用)
- 条件の否定とド・モルガンの法則、「すべて」「ある」の否定
- 代表的な同値変形8パターンとその証明(高校数学最重要事項)
- 超頻出!同値変形演習12題
- 必要条件と十分条件の確実な判定方法
- 命題p⇒qの逆・裏・対偶
- 対偶を利用した整数や実数の性質の証明
- 必要条件と十分条件の問題演習①(実数の性質)
- 必要条件と十分条件の問題演習②(絶対値絡み)
- 必要条件と十分条件の問題演習③(3変数等式や図形など)
- 必要条件と十分条件の問題演習④(整数の性質)
- 共通要素から集合の要素の決定
- 背理法(無理数であることの証明)、有理数と無理数の等式 a+b√k=0