
単純には「積分したモノを微分すると元に戻る」といえるが,\ 実際にはそこまで単純ではない.  次の証明をしっかりと理解しておく必要がある.\ 証明といっても普通に計算するだけである.  f(t)の原始関数の1つをF(t)とする.  aは定数なので,\ {d}{dx}F(a)=0\ である.  F(g(x))は,\ F(x)のxをg(x)で置き換えた{合成関数}である.  例えば,\ F(x)=sin x,\ g(x)=x²\ のとき,\ F(g(x))=F(x²)=sin x²\ である.  これを微分するとき,\ (sin x²)’=cos x²(x²)’\ のようにg(x)の微分を掛ける必要があった.  つまり,\ {d}{dx}F(g(x))=F'(g(x)) g'(x)\ となるわけである.  定数aからxまでの定積分の微分なので,\ 単純にtをxに変えれば済む.  もし\ f(x)=∫x}{1}tsin²tdt\ だったならば,\ f'(x)=-xsin²x\ となる. x²を代入したモノから3xを代入したモノを引けばよい.  ただし,\ それぞれ微分を掛けるのを忘れてはならない. 
  
  
  
  