拡散 物質の粒子が自動的に散らばって全体に広がる現象.}熱運動 物質を構成する個々の粒子の無秩序な運動.\ 高温ほど激しい.}気体分子の速度分布 [-1.5zh] 気体分子の速度低温高温} 自然現象は出来る限り散らばりの度合いが大きくなる方向に進行する. よって,\ 一旦散らばった物質が自然に集まるといった拡散と逆の現象は起こらない. 固体・液体・気体のいかなる状態であっても,\ 構成粒子は熱運動している. この熱運動は高温ほど激しい.\ 逆に言えば,\ {温度は熱運動の激しさを表している}のである. 気体分子は熱運動によって絶えず他の気体分子と衝突し,\ 速度が変化している. よって,\ 一定温度であってもすべての粒子が同じ速度をもっているわけではない. 図のように,\ 低温でも{非常に速い速度の分子から非常に遅い速度の分子までが幅広く分布}している. 高温になるほどこの分布がより高速側に移動する. ただし,\ 粒子数は変わらないから,\ 図の曲線と横軸で囲まれた面積は常に同じである. 結局,\ {高温になるほど全ての粒子の平均速度も大きくなる}のである.
