「物質の状態」では、同じ物質が状態によってどう変化するかを学習した。「物質の反応」では、異なる物質が互いにどのように反応し合うかを学習する。
ここも苦手とする学生が多い分野である。そもそもの原理や用語の理解が難しく、それを実際の問題に応用するのはもっと難しい。理解すべきことの理解、暗記すべきことの暗記、さらに問題演習の積み重ね、これらのバランスを取りつつ学習を進めなければならない。
当カテゴリでは、熱化学、反応速度、化学平衡、酸と塩基を取り上げる。熱化学分野は用語の定義さえおさえておけば割と容易だが、他分野はとにかく厄介である。辛抱強く学習を進めてほしい。
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当カテゴリ内記事一覧
- 様々な反応熱と熱化学方程式
- ヘスの法則(総熱量保存の法則)と反応熱の計算
- 温度と熱量Q=mcΔT
- 結合エネルギーと解離エネルギー
- 格子エネルギーとボルン・ハーバーサイクル
- 化学反応の仕組み(活性化エネルギーと触媒)、反応速度式
- 化学平衡の法則(濃度平衡定数Kcと圧平衡定数Kp)
- ルシャトリエの原理(平衡移動の原理)とハーバー・ボッシュ法(アンモニアの合成)
- 酸と塩基の定義、代表的な酸と塩基、酸と塩基の強弱
- 水のイオン積KwとpH(水素イオン指数)
- 電離平衡、酸・塩基の電離定数Ka・Kb、酸・塩基解離指数pKa・pKb
- 極端に希薄な強酸水溶液のpH
- 塩の種類と水溶液の性質、塩の加水分解
- 中和反応の量的関係と中和滴定、中和の滴定曲線、pH指示薬
- 塩の加水分解定数KhとpH
- 緩衝液とpH
- 食酢中の酢酸のモル濃度と質量パーセント濃度
- 逆滴定(アンモニアNH₃の定量、二酸化炭素CO₂の定量)
- 二段滴定(炭酸ナトリウムNa₂CO₃、 NaOH+Na₂CO₃、 Na₂CO₃+NaHCO₃)
- 難溶性塩の溶解平衡、溶解度積と沈殿の生成、分別沈殿
- 硫化水素の2段階電離と硫化物沈殿におけるpHの影響