カルボン酸 R-COOH

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carboxylic-acid
エステルの異性体)カルボン酸 カルボキシ基 {- COOH}を持つ化合物. {第一級アルコールやアルデヒドの酸化で生成する.  カルボキシ基は親水性である.       よって,\ 炭素数の少ない(低級)カルボン酸は,\ 水によく溶けて酸性を示す.      分子間で水素結合し,\ 2分子が会合した二量体を形成する.       よって,\ 同程度の分子量の有機化合物に比べ,\ 融点・沸点が高い. 酸としての性質   塩基と中和反応して塩(水に可溶)を形成する.      {R-COOH + NaOH{R-COONa + H₂O   酸の強弱  ${塩酸\ {HCl},\ 硫酸\ {H₂SO₄}\ {  }この酸の強弱に起因した弱酸の遊離反応が起こる.     炭酸塩にカルボン酸を加えると,\ より弱い酸である炭酸が遊離(CO₂発生)する.      {Na2CO₃ + 2}R-COOH 2R-COONa + H₂O} + {CO₂ ^ (弱酸の遊離})     カルボン酸の{塩}に強酸を加えると,\ より弱い酸であるカルボン酸が遊離する.      {R-COONa + {HCl NaCl} + {R-COOH (弱酸の遊離}) カルボン酸の名称は,\ 炭素数が同じアルカンの語尾に「酸」をつける.  {H-COOH}\ (メタン酸), {CH₃-COOH}\ (エタン酸) ただし,\ 通常は慣用名で呼ばれるので暗記するしかない. {H-COOH}\ (ギ酸), {CH₃-COOH}\ (酢酸), {C₂H₅-COOH}\ (プロピオン酸), {C₃H₇-COOH}\ (酪酸) % 動物や植物から得られる. カルボキシ基はH₂Oとも水素結合を形成するので,\ {C}が少ないカルボン酸は水に溶けやすい. 直鎖カルボン酸であれば,\ 酪酸{C₃H₇-COOH}までは水によく溶ける. 弱酸の遊離反応  {(弱酸の塩)+(強酸)(強酸の塩)+(弱酸)} この反応における酸の強弱はあくまでも相対的なものである. よって,\ カルボン酸は弱酸だが,\ さらに弱い酸である炭酸を遊離させる.