まずは何がともあれ、2次関数のグラフを正確にかつ素早く描けるようになることが重要である。これができなければ、今後高校数学で何もできなくなる。
平方完成という式変形が必要になるので、とにかく演習を繰り返して確実にできるようにしてほしい。グラフが描ければ(平方完成ができれば)、2次関数の最大・最小を求めることができる。
2次関数の最大・最小問題では、高校生になって初めて本格的な場合分けが必要になる。場合分けを苦手とする学生は少なくない。
単純なパターン暗記が通用せず、ありえる全ての場合を見落としがないように自らの頭で思考し、場合分けしなければならない。もちろん、ある程度のパターンや着目ポイントもあるが、習熟するにはそれなりの時間を要するだろう。ここを理解不足のまま適当に済ませてしまうか完全に納得できるまで演習するかの姿勢の違いが、最終的な結果(大学合格)に反映されるといっても過言ではない。このような思考を必要とする問題から逃げの姿勢を見せる学生は、他の分野の学習においても同様の姿勢をとると想定されるからである。
とにかく、高校数学全体の中でも最重要である場合分けが必要な文字を含む2次関数の最大・最小問題3パターンを何度でも演習して習得してほしい。
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