ヨウ素酸化滴定(ヨージメトリー)

スポンサーリンク

1回目の還元剤の半反応式でH₂Oとなっていますが、2H₂Oの誤りですm(_ _)m

iodometric-titration2
0.10mol/Lのヨウ素溶液50mLに二酸化硫黄を完全に吸収させた.\ この溶液中に残っ たヨウ素をデンプンを指示薬として0.050mol/Lのチオ硫酸ナトリウム水溶液で滴定 したところ,\ 20mLを加えたときに溶液の色が消えた.\ 吸収させた二酸化硫黄の物質量 酸化剤の物質量(mol)}還元剤の物質量(mol)}  二酸化硫黄の物質量を$x$[mol]とする. \ {還元剤{SO₂}を過剰の酸化剤I_2に吸収させ,\ 余ったI_2を{Na2S2O3}で滴定する.} これで{SO₂}の物質量が逆算できる.\ 中和における{逆滴定}と同じ考え方である. 1回目の酸化還元反応の半反応式とイオン反応式は次のようになる. 酸化剤 I}_2 + {2e- 2}I}^- 還元剤 {SO₂ + H₂O SO₄²- + 4H+ + 2e-} {SO₂} + I}_2 + {2H₂O SO₄²- + 4H+ + 2}I}^- ₀ この反応で余ったヨウ素をチオ硫酸ナトリウムで滴定する. 2回目の酸化還元反応の半反応式とイオン反応式は次のようになる. 酸化剤 I}_2 + {2e- 2}I}^- 還元剤 {2S2O3²- S4O6²- + 2e-}  I}_2 + {2S2O3²- 2}I}^- + {S4O6²-} 計算は,\ {(酸化剤が受け取る{e-}の物質量)=(還元剤が放出する{e-}の物質量)}\ を立式する. このとき,\ 酸化剤と還元剤の価数に注意しなければならない. 半反応式より,\ {ヨウ素は2価の酸化剤,\ 二酸化硫黄は2価の還元剤}である. また,\ 2mol}の{S2O3²-}から2mol}の{e-}が出るから,\ {チオ硫酸ナトリウムは1価の還元剤}である. ヨウ素溶液とは,\ ヨウ化カリウム{K}I}水溶液にヨウ素I}_2を溶かし込んだ溶液である. ヨウ素は無極性分子で極性溶媒の水には溶けにくいが,\ {K}I}水溶液には溶けやすい性質をもつ. このように,\ {酸化剤のヨウ素I_2を用いて還元剤を定量}するのが{ヨウ素酸化滴定}である.