最外殻の電子は8個(\ce{He}のみ2個)で\textcolor{red}{極めて安定}}している. \\[.2zh]
\ \ よって,\ 他の原子と化合物を作ることはほとんどない. \\[1zh]
\maru2\ \ \textbf{無色無臭}で, \textbf{\textcolor{red}{単原子分子}}であり, \textbf{\textcolor{red}{融点・沸点は非常に低い.}} 空気中に僅かに存在. \\[.2zh]
\ \ \textbf{\textcolor{blue}{空気の組成(体積比)} 窒素78\%,\ 酸素21\%,\ \textcolor{red}{アルゴン0.9\%},\ 二酸化炭素0.04\%} \\[.2zh]
\ \ \phantom{空気の組成(体積比)} これ以外の貴ガスは極少量. \\[1zh]
\maru3\ \ \textbf{\textcolor{blue}{\ce{He}}}は\textbf{天然ガスから分離}して得られる. \\[.2zh]
\ \ \textbf{\textcolor{blue}{\ce{Ne},\ \ce{Ar},\ \ce{Kr},\ \ce{Xe}}}は\textbf{\textcolor{red}{液体空気の分留}}によって得られる. \\[3zh]
\textbf{性質と用途} \\[1zh]
\textbf{\textcolor{blue}{\ce{He}}} 全気体中,\ \textbf{最も理想気体に近く,\ \textcolor{red}{水素に次いで軽く,\ 不燃性.}} \\[.2zh]
全物質中\textbf{\textcolor{red}{最も沸点が低い($\bm{-\,269}$℃)}}ため,\ \textbf{超低温冷媒}として利用される. \\[.2zh]
風船や気球の浮揚ガス(水素は可燃性なので危険).\ 超伝導磁石の冷却. \\[1zh]
\textbf{\textcolor{blue}{\ce{Ar}}} 白熱電球や蛍光灯の封入ガス. \\[1zh]
\textbf{\textcolor{blue}{\ce{Rn}}} 放射性元素で,\ 大気にはほとんど含まれない. \\[1zh]
・真空管に貴ガスを封入して放電を行うと,\ 気体ごとに特有の色を発する.\ ネオン管.
以前は非常に希な気体ということから希ガス(\text{rare\ gas})と呼ばれた. \\[.2zh]
しかし,\ 空気の約1\%が\ce{Ar}であり,\ そこまで希とはいえない. \\[.2zh]
他の元素と反応しにくい高貴なガスという意味で,\ 現在は\bm{貴ガス}(\text{noble\ gas})と呼ばれている. \\[1zh]
\ce{He}\ ヘリウム \ce{Ne}\ ネオン \ce{Ar}\ アルゴン \ce{Kr}\ クリプトン \ce{Xe}\ キセノン \ce{Rn}\ ラドン