電気陰性度 共有結合している各原子が共有電子対を引きつける強さの度合い. 周期表の右上の元素ほど大きく, {F}が最大. 18族は除く. $主な原子の電気陰性度 {4.0}F{3.5}O{3.0}N2.5}C2.1 H 極性 電気陰性度の違いにより, 異なる原子間の結合に生じる電荷の偏り. 極性分子 原子間の極性が打ち消されず},\ 分子全体としても極性をもつ分子. 無極性分子 原子間の極性が互いに打ち消され},\ 分子全体では電荷の偏りをもたない分子. {H}原子と{F}原子では,\ {F}原子の方が電気陰性度が大きく,\ 共有電子対(負)を強く引きつける. その結果,\ {F}原子が負の電荷を帯び,\ {H}原子が正の電荷を帯びる. このように電荷の偏りが生じている分子を{極性分子}という. CO₂も{C}原子と{O}原子の間には電荷の偏りがある. しかし,\ 分子全体で見ると{正電荷と負電荷の重心が一致}するから電荷の偏りはなく,\ 無極性である. このように,\ {原子間の極性が対称な分子構造によって打ち消される分子}を{無極性分子}という. H₂OやNH₃などは分子構造が対称ではないから極性が打ち消されず,\ 極性分子となる.
