教師 「次の問題の答案を本番のつもり}で作成してください」定数p,\ q,\ rはp>q>rを満たしている.\ また,\ 3次方程式x³+px²+qx+r=0の$
$解は,\ 連続する3つの整数n-1,\ n,\ n+1であるとする.\ このとき,\ nの値とp,\ q,\ r$
$の値を定めよ.
記述試験の数学では,\ 当然ながら解法は1つに限られておらず,\ 複数あるのが普通である.
すると,\ 複数の解法で迷った受験生が驚くべき行動を取り始める.
$(l}
【思考】 3解が与えられているからやっぱり解と係数の関係がスマートかな
$答案用紙$>$
3次方程式の解と係数の関係より
【思考】
あれ?\ この後どうしよう?\ 式が足りない.
う~ん.\ 解と係数の関係じゃダメなのかなあ.
そうだ!解が与えられた場合には普通に代入するという方法もあったぞ!
早く消してやり直さないと!
<$答案用紙$>$
解をを代入すると
あれ?\ 解と係数の関係を使った場合と得られる結果が同じ.
じゃあ,\ 簡潔に済む解と係数の関係のほうでよかったんじゃん.
早く消してもう一度解と係数の関係のやつ書き直さないと!~消しゴム大活躍~
教師 「何故消す!!!完答できてもいないのに!!!」
最初に述べたように,\ 数学の問題には複数の解法があるのが普通である.
記述試験において,\ 1つの解法しか記述してはいけないという決まりなどない.
解法を選択できない場合, 思いつく解法を全て並列して書いておけばよいのである.
並列して書くことには以下のような利点がある.
まず,\ 「消す」という作業における時間のロスや気持ちのあせりを防ぐことができる.
余白がないのならば別だが,\ 余っているのならばその余白にどんどん書いていく.
記述を残しておけば後で再び利用することもできるし,\ 自身の思考過程の整理にもなる.
万一正しい考え方が含まれていた場合,\ 部分点がもらえる可能性すらある.
いずれにしても,\ どの解法も完結していない時点で消しゴムを使う必然性は全くない.
消しゴムを使うべきか否かは最後に判断する.
例えば,\ 1つの解法で完答できた場合,\ 他の解法の記述をどうすべきかは微妙である.
消すほうと残すほうのどちらが高く評価されるかは採点官の裁量による.
『見て欲しくない部分に囲って×をしておく』という方法も考えられる.
状況をよく考えた上で判断してほしい.
最後に答案例を示しておく.
$解は,\ 連続する3つの整数n-1,\ n,\ n+1であるとする.\ このとき,\ nの値とp,\ q,\ r$
$の値を定めよ.
記述試験の数学では,\ 当然ながら解法は1つに限られておらず,\ 複数あるのが普通である.
すると,\ 複数の解法で迷った受験生が驚くべき行動を取り始める.
$(l}
【思考】 3解が与えられているからやっぱり解と係数の関係がスマートかな
$答案用紙$>$
3次方程式の解と係数の関係より
【思考】
あれ?\ この後どうしよう?\ 式が足りない.
う~ん.\ 解と係数の関係じゃダメなのかなあ.
そうだ!解が与えられた場合には普通に代入するという方法もあったぞ!
早く消してやり直さないと!
<$答案用紙$>$
解をを代入すると
あれ?\ 解と係数の関係を使った場合と得られる結果が同じ.
じゃあ,\ 簡潔に済む解と係数の関係のほうでよかったんじゃん.
早く消してもう一度解と係数の関係のやつ書き直さないと!~消しゴム大活躍~
教師 「何故消す!!!完答できてもいないのに!!!」
最初に述べたように,\ 数学の問題には複数の解法があるのが普通である.
記述試験において,\ 1つの解法しか記述してはいけないという決まりなどない.
解法を選択できない場合, 思いつく解法を全て並列して書いておけばよいのである.
並列して書くことには以下のような利点がある.
まず,\ 「消す」という作業における時間のロスや気持ちのあせりを防ぐことができる.
余白がないのならば別だが,\ 余っているのならばその余白にどんどん書いていく.
記述を残しておけば後で再び利用することもできるし,\ 自身の思考過程の整理にもなる.
万一正しい考え方が含まれていた場合,\ 部分点がもらえる可能性すらある.
いずれにしても,\ どの解法も完結していない時点で消しゴムを使う必然性は全くない.
消しゴムを使うべきか否かは最後に判断する.
例えば,\ 1つの解法で完答できた場合,\ 他の解法の記述をどうすべきかは微妙である.
消すほうと残すほうのどちらが高く評価されるかは採点官の裁量による.
『見て欲しくない部分に囲って×をしておく』という方法も考えられる.
状況をよく考えた上で判断してほしい.
最後に答案例を示しておく.