『高校化学総覧』の記事作成上の理念と何かを独学で極める最速の方法

スポンサーリンク

人生において、新たに何かを始めたい、独学で極めたい、成功したいと考えるときがある。

本当に趣味程度でやるのなら自分の好きなペースでゆったりまったりやっていればよいが、人の時間には限りがある。最も効率よく、最速で極めるにはどうすればよいのだろうか。

当サイトの記事がどのように作られているかが1つのヒントになるので、以下でそれを紹介しよう。

ここで紹介するのは独学の場合の話である。もし優秀な指導者に直接指導が受けられる環境にあるのならば、それが最も手っ取り早く確実である。

高校化学総覧の理念

上達の近道は、まず基本を確実に習得することである。これには多くの人が納得する。

しかし、問題になるのは「どのようにして基本を習得するのか」である。この質問に明確に答えられる人は多くないだろう。

明確に答えるため、最初に管理人が『高校化学総覧』をどのような理念で作成したかを説明する。

基本を習得するには、まずそもそも何が基本なのかを知っている必要がある。最初は何が基本かを知らないので、何が基本かを知る(調べる)ところから始めることになる。

実はここが一番重要であるにもかかわらず、多くの人が軽視しがちである。

高校化学総覧の当初の目標は「センター化学で満点をとるために最低限必要な事項をまとめること」であった。

80点でいいのならば、普通に問題集や過去問を演習していれば到達できるかもしれない。しかし、満点となると話が違ってくる。次の試験でも問題集や過去問にあるのと同種の問題だけが出題されるとは限らないからである。

満点を取るには、問われる可能性がある内容を1つ残らず理解・暗記する必要がある。つまり、過去に問われた知識だけではなく、未来に問われうる知識もおさえておかなければならない。

結局、「センター化学ではどこまでの知識が問われうるのか」という疑問に対する明確な答えが必要になる。

ここが目標達成のためのまさに肝である。不足していると当然ダメだし、過剰になると効率が落ちるので時間が限られている受験生には不都合である。

単純には教科書の内容をすべておさえればよいようにも思えるが、教科書は2次試験の範囲も含まれているので、センター化学だけで見た場合には過剰になる。特に、現行過程ではセンターと2次でさほど範囲は変わらないが、旧課程ではセンターの方が大幅に範囲が狭かったのである。

正直、自分が学生の頃は満点を取りたいという気もしなかったし、その方法を考えることもしなかった。

よって、試行錯誤する羽目になった。その中で、最終的に以下のような方法に行き着いた。

センター化学対策としてはやはりセンター化学に特化した参考書・問題集が適切であるはず。全国トップクラスの優秀な教師・講師がセンター過去問などを研究して書籍化しているのだろうから。それを全部やれば完璧になるのではないか。

そこで、書店に並んでいるセンター化学関連書籍を買いあさり、すべて目を通した。

重大なことに気付く。

「あ、どの書籍にも8割方同じことが書いてある!」

ついに「ああ、そうか。この8割の共通部分こそがセンター化学の基本だ。これを優先的にやれば最低限の労力で最大の効果が得られるはず。その後さらに、各書籍の残りの2割の部分まで学習すれば完璧だ。」と悟ったわけである。

もっとも、受験生には同種の書籍を何冊も読んで共通部分を探している時間はない。

そこで、自分が8割の共通部分を重複しないよう抜き出し、それに各書籍の残りの2割の部分を付加したものをまとめることにした。そうして高校化学総覧が完成したわけである。

以下の表で見るとわかりやすいだろう。Aが8割の基本部分である。

教科書  A, B, C
参考書① A, B
参考書② A, C
参考書③ A, D
当サイト A, B, C, D

実際には、数十冊の書籍に加え、様々なサイト、25年分のセンター過去問にも目を通し、独自に分析・取捨選択し、丸暗記が難しいまたは適切でない部分には理解を助けるためにセンターレベルを超える説明を付加するなどして作成している。

その結果、センター対策として必要十分の網羅性となり、効率の良さが他参考書の比ではなくなった。当サイトの内容の理解と暗記を完璧にすれば、センター化学の参考書数十冊学習したのと同じ位の効果が得られると言っても過言ではない。

微妙に異なるが、高校数学総覧もおおよそ同様の理念で作成されている。

以下ちょっとだけいいわけ。

実はわずかながらまだ抜けがあります。

また、当サイトの高校化学総覧はあくまでも暗記用なので、問題集・過去問での演習は必要です。

『極める』とは

他のどんなことを独学で極めたい、成功したいと思った場合であっても、管理人が高校化学総覧を作成したのと同様の手法はおそらく通用する。

資格の取得、サッカー、ピアノ、書道、写真、料理、将棋、ダイエット、TVゲームなどなど。

まず、自身が極めたいものに関する書籍を少なくとも5冊ほど読む。 同種の書籍を5冊も読むのは面倒に思えるが、実は8割方同じ内容(共通部分)なので2冊目以降はすらすら読める。こうして共通部分をあぶり出せば、そこが最初にマスターすべき絶対の基本であるとわかる。

その絶対の基本は何が何でも習得しなければならない。

「どう習得するのか」と問われれば、それは反復練習である。書籍に書いてあるのと全く同じことができるようになるまで、何度でも反復する。

基本を一通り習得してしまえば、もうこっちのものである。残りの2割の習得を目指しても良いし、どんどんオリジナリティを追求していくのもよい。それでもし収入が得られるようになればプロである。

複数の書籍の読み比べをするのは一見遠回りのように思えるが、実際には近道なのである。