当ページの質問に対する回答は、一部を除いて国立大学(下位~中堅)を目指す受験生を想定した一般的なものです。個々の状況や環境にも大きく依存するため、誰にでも当てはまるわけではないことに注意してください。また、回答は2015年時点でのものであることに注意してください。受験では常に最新の情報を手に入れることが重要です。

勉強法や志望校選択のより具体的な方法は、詳しく述べられたサイトが多くありますのでそちらを参考にすべきです。当サイトでは、具体的な方法論というよりも、本質部分に着目したものになっています。

上位校とは進学校(在校生のほとんどが4年制の大学進学)、下位校はそれ以外の高校を意味します。


一般的な教育関係の質問

 

高校生の勉強に関する質問

 

受験に関する質問

 

進路や志望校に関する質問

 




 

一般的な教育関係の質問

  1. 学校の勉強や受験勉強は結局何の役に立ちますか?
    その答えは自分で見つけるべきです。将来、「自分はこのために勉強してきたのか」と気付く時が来るでしょう。それが就職したときなのか家庭を持ったときなのかあるいはそれ以外のときなのか、人それぞれです。

    これだけでは答えになりませんから、以下に私が見出した答えを載せておきます。

    勉強は全ての役に立つと考えます。勉強の内容が直接役に立つことはなくても、勉強する過程で身に付いた論理力、記憶力、集中力、実行力、忍耐力、持久力、計画力、応用力などが他の何をしても役に立つのです。これらの能力を同時に、そして比較的簡単に鍛えることができるのは学校の勉強をおいて他にありません。中でも、論理的思考力だけは勉強以外の方法で身につけるのは困難です。なお、体力やコミュニケーション能力などの勉強では身につかない能力もありますから、スポーツなど勉強以外の様々なことにも挑戦するのも大切です。

  2. 学力を伸ばすという観点において、小さい頃の習い事のオススメはありますか?
    東大生の小さい頃の習い事で多かったのが、水泳、ピアノ、公文式、書道、そろばんで、これらで自分との戦いをすることが脳の発達に好影響を与えるようです。いわゆる学力という観点から見ると、公文式などで学校の勉強をどんどん先取りしていくことが受験で有利にはたらきます。東大生の中には、中学校卒業の時点で高校範囲を学習し終えていた人もいるはずです。
  3. 試験で点を取ることにおいて、地頭の良さは重要ですか?
    極めて重要です。地頭が良い人は、理解力・記憶力が優れていますから並の人の数倍の速さで学習が可能で、そういう人が努力まですると到底かないません。しかし、地頭が良くても努力しない人は多くいますから、自分が努力することで地頭が良い人の得点を上回ることは可能です。なお、地頭の良さは、人間の脳が一番発達する幼少期に「どれだけ良い教育を受けてどれだけいい脳ができたか」で決まりますから、小学校高学年になってから地頭を良くすることは困難です。
  4. 理想的な勉強環境を教えてください。
    人それぞれ自分が最も集中できると思う環境が理想です。リビングの雑音の中で勉強すると、逆に集中力が養われるということもあるらしいので、静かな場所が良いとも限りません。また、勉強はメリハリが大事で、娯楽を完全に排除するのも良いとは限りません。バランスを考えた環境を整えましょう。
  5. 物事を極める手順を教えてください。
    まず基本を身につける必要があります。そのためには、基本が何かを知るところから始めなければなりません。経験者に聞いたり、本やインターネットで多角的に調べ、それらの共通点こそが基本です。基本を身につけた後は、自分に合ったオリジナルに進化させていきましょう。これが極めるということです。ただし、100%完璧という到達点は永遠に来ないというのが真理かも知れません。
  6. レベルの高い学校に行くと幸せになれますか?
    もちろんです、とは言えないのが人生の難しいところです。どのような環境であっても、自分に合った幸せを探すようにしましょう。
  7. 中学3年生です。大学進学を目指す場合、志望高校はどのように決めるとよいですか?
    上位校のメリットとデメリットを挙げておきます。下位校はその逆と考えればよいでしょう。自分の能力や性格に応じた学校を選ぶことが重要です。

    上位校のメリット

    • 国立大学受験に向けてのカリキュラムがしっかりしており、合格に対しての教師の意識も高い。
    • 全生徒が進学に対して高い意識と一体感を持っている。
    • 同級生達が将来、医者・弁護士・政治家・社長などになる可能性が高く、早い内から強固な人脈を築くことができる。

    上位校のデメリット

    • 能力の高い人が多く、推薦をもらうことが非常に難しい。そもそも上位校は推薦合格を当てにしていない。
    • 一般的に見て能力が高い人でも、校内での成績が下位である場合、教師からその他大勢の扱いしか受けられない。
    • 進度が速いので、能力が低いと授業について行けず、「わからない」「点が取れない」「勉強しない」の悪循環になる。その結果、最終的な上位校の最底辺の外部模試の成績は、下位校の平均をも下回る。

    下位校の現状 成績上位者の推薦合格に向け、非常に力を入れて面接などの対策します。授業はセンター試験対策が中心となり、2次試験は基本的に想定されていません。進度が遅く、本番までに2次試験の範囲が完了しない場合が多いです。国立大学に合格できる可能性のある生徒は丁重に扱われ、先生に1対1で授業してもらえることもあります。大学進学を考えた場合、上位校で最底辺にいるなら下位校で上位にいて推薦をもらったほうがマシということも少なくありません。

    いずれにしても大事なのは入学後です。中学の成績は関係なく、どこの高校でも勉強しなければ落ちていくだけです。高校受験に必死になった人ほど、燃え尽きて入学後勉強しなくなりがちです。高校受験は大学までの単なる途中過程にすぎないという認識をあらかじめ持っておきましょう。




高校生の勉強に関する質問

  1. 目標はどのように定めればよいですか?
    高すぎる目標だと自滅し、低すぎる目標だとだらけます。そこそこの頑張りで現実的に達成できそうな目標を立てるべきです。また、長期・中期・短期の目標を同時に立てます。まず、「◯◯大学に合格する」という長期目標を立て、そこから逆算して「夏休み終了までに基本完成」という中期目標、さらに逆算して「3日以内に問題集10ページ」という短期目標といった具合です。このとき、理想と最低の二重目標(参考:ドラゴン桜)にするなどして達成しやすくするような工夫もしましょう。目標は達成するからこそ、その達成感で新たな目標に立ち向かえるものなのです。
  2. 思ったように試験で点が取れないのですが何故ですか?
    「勉強していない」か「勉強法が間違っている」のどちらかです。必死に勉強しているのに試験で結果が出ないという人は、まず正しい勉強法を勉強する(調べる)ことから始める必要があります。正しい勉強法は目標が何かや科目によっても異なります。例えば、一口に英語の勉強といっても、「センター英語で点を取りたい」「英検に合格したい」「留学したい」等の目標ごとにやるべきことの優先順位が変わってきます。試験で点を取りたければ、試験で点を取るための勉強法(優先順位)で勉強しなければならないのです。正しい勉強法は、本を読んだりネットで検索したりして調べるのもよいですが、自分の能力や成績を把握している学校や塾の先生に直接聞くのが一番効果的です。
  3. 暗記が苦手です。どうすればよいですか?
    記憶の科学的メカニズムに沿った暗記をすることが重要です。細かいテクニックはいくつもありますが、根本的に重要なポイントを列挙しておきます。

    • 記憶を維持するには反復しかない。入試本番まで何度も反復する。暗記時間よりも暗記回数を重視する。反復は、前回できなかった部分を中心に、忘れるか忘れないかというタイミングで行う。
    • 睡眠中に短期記憶から長期記憶に変わるため、毎日暗記物を必死に詰め込んでから寝る癖をつける。起床後に確認すると完璧。
    • 最初から細かい知識を全て覚えるのは難しい。まず、浅く広く全体の流れを抑え、それを繰り返しながら深くしていく。
    • 常にスピードを意識し、反復するたびにより素早く終えるよう心がける。
    • 基本事項を全て暗記した後で問題演習を行い、理解度や暗記度の確認を行う。
  4. 理解と暗記はどちらを重視すべきですか?
    暗記です。理解してから暗記すると楽というのはその通りですが、現実、多くの人にとって理解は難しく時間がかかるため、結局暗記した方が手っ取り早いのです。理解と暗記はベストなバランスで行うべきですが、それは教科や分野ごとに違いますし、学習のタイミングや最終目標でも変わってきます。また、難関大学になるほど理解の重要さが増します。バランスを自分で判断するのは困難で、先生に聞くのが確実です。理解できない知識は一旦丸暗記し、より高い知識を得た後で戻ってくるとすんなり理解できることもあります。理解と暗記は同時に行わず、理解するときは徹底的に理解し、暗記するときは徹底的に暗記するように心がけることも大切です。
  5. ノートはどのように取るべきですか?
    まず何のためにノートを取るのかを理解しておく必要があります。「ノートを丁寧に取っているのに試験で点が取れません」という人がいますが当たり前です。試験ではノートを見ながら解答することはできません。ノートの内容の理解と暗記があって初めて点が取れるのです。ノートを取るというのは単なる作業であって勉強ではありません。理解と暗記こそが勉強です。ノートは「効率よく理解と暗記をして試験に備える」ために取るものなのです。この本質が抑えられていれば、具体的なノートの取り方は個人の自由です。ノートを取るのが面倒くさいという人は、すでにポイントがまとめられている参考書を使って暗記するのもよいでしょう。
  6. 定期試験と外部模試の成績はどちらが重要ですか?
    推薦合格狙いなら定期試験、実力合格狙いなら外部模試の成績が重要です。定期試験は限られた狭い範囲を抑えておけば何とかなりますが、外部模試は初めて見る問題が全範囲から出されるため、実際の入試と同じく本当の実力が問われます。実力合格を狙う人は、常に外部模試を意識して過去の範囲の復習を繰り返し行うことを習慣づけておきましょう。
  7. 文系と理系の選択に迷っています。
    個人的には迷うくらいの人は文系に行くべきだと思いますが、文理選択で行ける学部や学科、さらには将来の職業が大きく変わりますから、「本当に学びたいのは何か」「将来どの道に進みたいのか」をよく考えましょう。理系から文転する人は毎年一定数いますが、一旦文系にいくと理転は極めて困難です。また、理系に進んで数学を選択して文系の学部に合格というのは割とよく聞きますが、逆は困難です。なお、数3は、2Bまでとは難易度と計算量の次元が違うので、文系脳の人が興味本位で学習しても入試レベルに到達するのは容易ではありません。
  8. 理系ですが、国語はどうしたらよいですか?
    「筆者の気持ちなどわかるわけない」「答えが多すぎてわからない」と最初から諦めている人がいますが、大きな誤解をしています。現代文で問われるのは、本文から論理的に読み取る能力であって想像力ではありませんし、答えは1つ(本文に書いてある)です。根幹は数学と同じ論理なのですから、数学で高得点が取れる人は現代文でも(正しい勉強をするならば)点を取る能力を持っているはずです。また、古文漢文は外国語と考え、英語と同じように勉強することで高得点が狙えます。理系は、独自に国語対策する余裕はほとんどないので、学校の授業を大切にしましょう。
  9. 文系ですが、数学はどうしたらよいですか?
    数学で最も必要なのは国語力です。国語も数学も根幹は論理なので、国語で高得点が取れる人は必ず数学でも点が取れるはずです。文系に多い誤解ですが、高校数学にセンスは必要ありません。必要なのは問題パターンとその解法の暗記です。ただし、試験では時間制限があるので、計算スピードがなければ高得点を取ることは難しいのが現実です。
  10. 解き方はわかっているのに、いつも計算ミスで点を落とします。助けてください。
    計算ミスをする理由はいくつか考えられます。まず、自分がどんな理由でミスしているかを徹底的に追求し、正すように普段から心掛けましょう。「しょうがない」「次は注意しよう」などと安易に考えている人は、本番では間違わない自信があるのですか?

    • 計算規則がわかっていない  最悪でお話になりません。やって良いこととダメなことをすぐに確認しましょう。中学レベルすら怪しい人が珍しくありません。
    • 暗算能力への過信  そこそこ単純な計算力が高めの人に多い理由です。「筆算するのが面倒」「暗算のほうが速い」と安易に考えているのでしょうが、間違えては元も子もありません。面倒くさがらず、途中過程を記述しましょう。後からミスを見つけやすくなるというメリットもあります。
    • 必要以上に急ぎすぎ  「計算は少しでも速く行い、思考に時間を回そう」という考えで、とにかく計算を急ぎすぎて結果間違えてしまうというのはよくあることです。本番では、普段以上の慎重さが要求されます。特に、「絶対に解ける」と思った問題を間違えることは即脱落を意味します。いけると思った問題ほど万に1つのミスもしないよう慎重に、よくわからない問題はスピードを重視して記述量を稼ぐ、というように緩急をつけるようにしましょう。計算が得意な人は、本番のほうが普段よりも慎重にゆっくりと計算しているのです。
    • 思考と計算を同時に行っている  例えば、国語の記述問題では「次に何を書くか」「どのように論を展開していくか」を常に考えながら記述しているでしょう。これと同じく、数学で計算をするときも、計算をしている最中にその先のことを考えてしまっているのです。数学では、計算をするときはその計算だけに集中して行う必要があります。思考するときは思考だけに集中し、計算するときは計算だけに集中するよう心掛けましょう。
    • 思考を終えて安心する  最終結果までの見通しが立った瞬間、「後は計算するだけ」と安心して集中力が切れてしまいことで、計算ミスをしてしまいがちです。「計算するときが最も集中すべき時である」という認識を持つようにしましょう。
    • 自分の書いた文字を読み間違える  1とl、6とb、9とq、aとαとd、hとn、uとv、rとγ、wとω、tと+など、形が紛らわしいものが含まれている計算を行うとき、自分で自分が書いた文字を混同してしまっている人をよく見かけます。例に挙げたような危険な数字や文字は、特に丁寧に記述しましょう。アルファベットは筆記体で書くのがオススメです。
    • 見直しの意識が低い  数学が得意な人は、ほとんど計算ミスをしません。その理由は、そもそも高い計算力を持っているというのもありますが、見直しの意識を高く持っていて、同じ計算を2度3度行い確かめているのです。ですから、ミスをしないというよりは、仮にミスをしても直ちに気付き修正できるため、結果に影響しないのです。計算が得意な人ほど、得意な計算でのミスを恐怖に感じています。計算ミスをすることに恐怖を感じていますか?「計算ミスをしたらその時点で終わりだ」という意識で試験に挑みましょう。試験中の優先順位や行動が変わってくるはずです。
  11. 物理の特徴を教えてください。
    物理は全科目中で最も暗記が少ない科目ですが、その分相当の理解が要求されます。必要な能力は数学と同じですが、数学とは別物で、物理特有の思考手順で問題を解く必要があるため、解答の解法を数学と同じ要領で暗記しているだけの人は行き詰まります。暗記がほとんど通用せず、個人学習が難しい科目ですが、思考手順さえ習得してしまえば最も高得点が取れる科目でもあるため、物理を苦手とする人は受験で圧倒的に不利になると考えておかなくてはなりません。
  12. 化学の特徴を教えてください。
    暗記が多くの割合を占めます。ただし、理解によって暗記の負担をかなり減らすことが可能です。特に、化学反応式を作るために最も重要な反応原理は学校で系統的に教わらないことが多く、独学で理解しておくと有利です。問題集の解説では思考過程を省いて数式のみが書いてあることがほとんどであるため、暗記以外の部分(主に理論化学の計算問題)を個人学習するには相当な理解力が必要です。また、2次試験では複雑な数値計算を正確に実行できる計算力も必要です。
  13. 理系ですが、英語はどうしたらよいですか?
    2次試験で英語が必要になるかどうかで大きく変わります。英語は、語彙・文法・英文解釈・長文読解・英作文・リスニングの総合力が問われる科目です。2次試験に備えて学習してきた人は、自然とセンター試験で160点が狙えるレベルになっているはずです。センター試験でのみ英語が必要な人は、できる限り少ない労力で120~160点を目指すことになります。センターの英語では、語彙・文法・英文解釈・リスニングの能力が重要です。語彙は単語帳を必死に暗記、文法は学校の授業で事足りることがほとんどです。ただし、英文解釈は授業では基本から習わないことが多いため、基本が身に付いていない人は独学する必要があります。加えて、時間配分への注意と過去問による慣れが重要です。センター英語は、国語や数学とは異なり、努力が結果に表れやすく安定しやすい教科であるため、理系でも文系でも英語力が低いのは致命的であると考えておきましょう。



受験に関する質問

  1. 受験勉強はいつから始めるべきですか?
    受験勉強の開始は早いに越したことはありません。多くの高校生は6月の部活完了後から本気で始めるようです。開始が遅くなるほど志望校のランクを下げざるを得なくなるでしょう。特に、基本を完成するのに最も重要な時期である夏休みが終了してから開始した場合、本番までにすべきことを全てやり尽くせずに悔いが残る可能性があります。
  2. 受験生は一日何時間勉強すべきですか?
    第1志望校に合格したい場合、学校の授業も含めて最低1日10~12時間が必要です。ただし、重視するべきは密度であり、時間の長さは二の次です。
  3. 受験勉強と普段の試験勉強はどこが違いますか?
    絶対評価の定期試験とは違い、入学試験は他の受験生を上回れるかという相対評価になります。同等の能力を持ったライバルを上回るためには、膨大な範囲を制圧する長期戦略や志望校に対する個別戦略を持って受験勉強に打ち込む必要があります。戦略なしの努力は受験で無意味と考えておきましょう。
  4. 国立大学を目指す理系です。本番までの受験勉強の簡単な流れを教えてください。
    志望校の2次試験が理科1科目の場合、夏休みに入る前にはどの科目で受けるかを決めなければなりません。夏休み中に理科の目処をつけておくと、秋以降余裕を持って勉強できます。また、数学は夏休み終了までに全範囲の基本を網羅完成しておきたいところです。その後、12月中旬までひたすら2次レベルの演習を積み重ね、センター試験1ヶ月前からセンター対策に入ります。センター試験終了後、忘れた2次の範囲を思い出してから各大学個別の対策や過去問演習をして本番です。
  5. 塾や家庭教師は必要ですか?
    志望校の合格に向けて学校の授業だけで事足りるという人は少なく、部活が終わる6月以降、国立大学受験生の大半は塾に行っているか家庭教師がついていると思われます。現状・最終目標・自分の性格・メリットデメリットなどを総合的に判断し、必要かどうか考えましょう。直前になるほど効果は減るため、早めに手を打つことが重要です。より高いレベルを目指したいなら塾で各科目専門の教師に、勉強のやり方すらわからない人や特定科目が苦手で遅れているという人は家庭教師になるでしょう。
  6. 国立大学に合格するのに必要な能力はどれくらいですか?また、医学部・薬学部の場合はどうですか?
    下位国立大学の1つである富山大学のベネッセ・駿台のセンターリサーチの結果(簡単だった2012年と難しかった2013年)を見てみます。センター試験でこれくらいの点を取った上で、さらに2次試験で少なくとも5~6割の得点ができる能力が必要です。ただし、ご覧のようにどこの大学でも医学部・薬学部は別次元であることに注意してください。なお、富山大学よりも下位の国立大学や公立大学ならばセンター500点以下での合格も不可能ではありません。

    toyamadai

  7. 大学受験においてセンター試験はどういう位置づけになりますか?
    最も重要で、センター試験の結果で受験校が限られてきます。センターでリードすることが合格への近道です。もしボーダーラインを下回った場合、2次試験で逆転するのは非常に困難です。また、センター利用で私立大学を確保できれば、国立大学の2次試験対策に集中できます。マークするだけで学歴が入手できるという意味で、センター試験は最もコストパフォーマンスの高い資格といえます。
  8. 一般的にセンター試験までどれだけ伸びますか?
    最初のマーク模試が500/900点以下の人は、学校の授業と過去問演習などで+100点は伸びます(受験科目を絞った場合を除く)。その伸びがない人は単に勉強不足です。また、よほど余力を残していた人でない限り、+200点くらいが限界です。そして、最初が何点であれ、700点に近づくと伸ばすことが急激に難しくなります。720/900(8割)を取るには、得意科目で9割、苦手科目でも7割が必要ですが、どの科目も7割までは容易でも8割以上は困難です。9割となるともはや小手先のセンター対策は通用せず、高い2次レベルの実力でねじ伏せるしかありません。ごくまれに  2015年 センター試験エピローグ 元SKE48菅なな子『アイドル受験戦記』名古屋大学合格への軌跡 のようにとんでもない伸びを見せる学生がいます。
  9. センター試験における目標はどのように決めればよいですか?
    なんとなくで600点、700点と目標を立てている人がいますが、見通しが甘すぎて単なる願望になっています。普通、志望校のボーダーを上回ることが大目標になりますが、数学は何点、国語は何点というふうに、各科目ごとに現実的に可能な到達点を見据えた上で総合点の目標を立てるようにしましょう。参考までに、センター試験が(数学以外)簡単だった2012年の東大理科二類・文科三類合格者の平均点(河合塾調べ)を載せておきます。数学や国語で180点取ろうと考えている人は自分の能力を客観的に把握した上でのことですか?

    tokyodai

  10. センター試験で失敗した場合どうすべきですか?
    極めて深刻な事態です。多くの場合、大学のランクを落とさざるを得ないでしょう。2次試験での逆転を安易に考えてはいけません。逆転するということは、他の受験生が解けた問題を全て解いて、なおかつ他の受験生が解けなかった問題を自分だけが解くということを意味しますから、相当の2次力が要求されます。難関大学ほどセンターの配点が低いので2次力があれば逆転合格できる可能性は高くなりますが、センターの配点が大きい大学では非常に困難です。志望校の配点・過去問・合格最低点などを確認し、学校や塾の先生に自分の2次力で逆転が可能かどうかを相談しにいきましょう。
  11. 直前の外部模試の判定がD(20~40%)でした。実際問題、合格の見込みはありますか?
    20%は1/5、40%は2/5ですが、安易に5回受けたとしたら1回2回合格できる可能性があるととらえてはいけません。外部模試の判定は、「その時点で20%の人が5人いた場合、統計的に見ると、その中の1人くらいは最終的に合格する人が出る」ということを意味しているのであり、「1人が5回受けたとき、1回受かる」ということは意味していません。もし、「あなたが10回受けたとき、何回受かるか」ということを知りたければ、あなたの成績をよく知っている学校や塾の先生に相談しにいくべきです。実際問題、相当余力を残していて、追い上げることができるような人でなければ、D判定からの合格はかなり難しいでしょう。先生ともよく相談した上で覚悟を決めましょう。
  12. 2次試験では、各科目を何割くらい取れば合格できますか?
    志望校の難易度・センター試験の結果などに左右されますが、理系の場合、数学と英語は5割、理科7割が合格の目安である大学が多いです。注意が必要なのは、どこの大学の試験でも数学や英語で7割を取るのは容易ではないことです。合格最低点を考慮した場合に数学や英語で7割以上が必要となる人は、本当に自分の実力で7割取ることが可能なのかを過去問を見てよく吟味する必要があるでしょう。また、センター試験が難しかった場合、高い2次力を持った人がランクを下げてくるため、最初からその大学を目指していた人は2次試験で厳しい戦いを強いられる可能性があります。
  13. 数学の記述試験ではどのような基準で採点されますか?
    採点基準に関する情報と個人的な意見は別ページにまとめてあります。大学入試数学の採点基準をご覧下さい。
  14. 受験に運は必要ですか?
    必要です。例えば、自分の得意な分野から出題された人は有利になるでしょうし、苦手な分野の問題が難問で誰も解けなければ差をつけられずに済むでしょう。合格者の下位半分は、もう一度試験をすると入れ替わるという話もあります。精一杯の努力の結果、運が味方するかどうかは人それぞれですが、最初から運任せで成功するほど受験は甘くないということも付け加えておきます。



進路や志望校に関する質問

  1. 推薦はもらっておいたほうがよいですか?
    推薦は極めて強力な合格手段です。実力では到底合格出来ない2ランク以上高いレベルの大学に合格できる可能性があります。もちろん、校内成績は上位でなければ推薦してもらえません。大学や推薦の種類によっては次のようなデメリットがありますので事前に調べておきましょう。

    • 推薦特有の試験(小論文・面接など)の対策に時間を取られ、一般合格用の勉強時間が減るため、万が一推薦合格できなかった場合に不利になる。
    • 一旦推薦をもらうと、その後他の大学に志望を変更出来ない。
    • 一般合格に比べて学費が高い。
    • 大学入学後、留年を繰り返したり、問題行動を起こしたりすると、同じ高校の後輩の推薦枠がなくなる。
    • 大学入学後、一般合格した人のレベルについていけない。
  2. 志望校はいつまでに決めるべきですか?
    早くに決めるほど有利になれるのは間違いありません。特に、難関大学を目指す人は、受験生になった時点で志望校が決まっていると、気持ち的にも戦略的にも先手を取れます。難関大学ほど各大学の傾向に応じた対策を長期にわたって行う必要があるため、直前に志望校を変更しても(ランクを下げたとしても)成功する確率は低くなります。なお、あまりに拙速に決めてしまうのも、自分の可能性を狭めることになりかねないで注意が必要です。
  3. 志望校はどのように決めればよいですか?
    各自、何を優先するかを基準に決めればよいでしょう。何を勉強したいかでもよいですし、単に有名大学にいきたいというのでもよいと思います。重要なのは、自分自身が完全に納得した決定をすることです。そうでなければ、本番まで気持ちが続かない可能性があります。ただし、受験する以上は願望(記念受験)で終わってしまわずに、合格を手にしたいものです。そのためには、まず自分の能力の客観的な評価が必要です。現時点の成績を踏まえて、残された時間でどこまで伸びるかを考慮します。これは受験生本人には難しいため、学校や塾の先生に相談しましょう。次に、候補の大学の情報をできる限り収集します。最も重要な受験の情報(合格最低点や必要科目など)の他、学費や入学後のカリキュラムなどもしっかりと調べておき、後になってから迷ったり後悔したりしないようにしましょう。さらに、第1志望校が駄目だった場合のこともあらかじめ考慮して、すぐに対応できるようにしておきましょう。
  4. 滑り止めの私立大学はどうすべきですか?
    センター利用で確保できるならば申し分ありません。実際に受験しに行く場合、遠征の時間とお金の負担を考慮すると、3校くらいに絞って受験しなければ、最も重要な国立大学の2次試験の対策がおろそかになってしまいます。私立大学は必要科目が少ないため、ずば抜けて得意な科目があると上位校も狙えます。
  5. 浪人した場合、成績はどれくらい伸びますか?
    浪人してどれだけ成績か伸びるかは、どれだけ余力を残しているかによります。現役時に精一杯勉強していなかったのならばまだ多くの伸びしろが残っていますが、必死に勉強したのであればそこから大きく成績を伸ばすことは容易ではありません。また、センター試験が簡単だった年は来年難しくなる可能性を考慮しなければなりません。浪人した挙句、センター試験の得点を大きく落とし、「何のために浪人したのか」と嘆く人も少なくありません。もう1年間勉強し続ける覚悟と志望校に対する情熱を相当持った人でない限り、安易に浪人すべきではありません。