高校化学の基本から難関大学レベルの応用までのパターンを網羅します。
大学入学共通テスト化学は、センター化学に比べて非常に難しくなっており、具体的にはセンター化学80点レベルは共テ化学60点レベルです。センター化学はセンター対策だけでも高得点が取れましたが、共テ化学で高得点を目指すには2次試験レベルの演習も必要になると考えておいたほうがよいでしょう。
高校化学総覧をどのような理念で作成したかは以下の記事を読めばわかるので、是非読んだ上で利用してください。
現行課程では化学基礎と化学というよくわからない区別がされていますが、当サイトでは特に区別していません。自分に必要な部分だけ学習してください。
高校化学の全体像と4分野の特徴
高校化学は、自然界の仕組みを原子・分子レベルで理解する学問であり、論理的思考力と体系的な暗記力の両方が求められる。
内容は大きく4分野(理論化学・無機化学・有機化学・高分子化合物)に分類され、それぞれ性質も学習方針も大きく異なる。以下の割合はあくまで個人的な目安だが、学習の優先順位を考える上で役立つ。
「物質の構成」「物質の状態」「物質の反応」の3分野から成り、化学の根幹となる原理と計算を扱う。暗記項目もあるが中心は計算問題であり、化学反応式をもとに「何がどれだけ変化するか」を論理的に求めていく分野である。
多くの学生が計算に苦手意識を持つが、実はほとんどが単なる比の計算にすぎない。原理を理解すれば一気に見通しが良くなるため、当サイトでは“化学計算=シンプルな比の世界”であることを実感してもらうことを目標としている。
周期表に並ぶ多種多様な単体・化合物の色、性質、反応を扱う、典型的な暗記中心の分野である。高校範囲では深い理由まで扱えないため、多くは“事実として覚える”ことになる。どれだけ効率的に整理して覚えるかが勝負になる。
ただし、丸暗記には限界がある。当サイトは、化学反応の原理を理解し、反応式は“覚えるものではなく作るもの”であることを認識してもらうことを重視している。また、各項目は大学受験を見据えた過不足のない分量でまとめてられているので、当サイトの内容さえ暗記できていれば難関大であっても満点が狙える。
無数に存在する炭素化合物を扱う分野で、構造決定や反応経路を“パズルを解くように”考えていく知的な面白さがある。思考力が問われる一方で、有機化合物の名称・性質・反応などは確実に暗記する必要がある。
当サイトの有機化学まとめは、共通テストレベルまでの必要十分な暗記事項に絞っているため、学習効率が非常に高い。暗記後は構造決定の問題演習を繰り返してほしい。
高校化学の“最後の壁”となる分野で、分量こそ多くないが扱う構造が複雑で、暗記と計算の両方が難しい。多くの学生が高校3年の秋以降に学習するため、入試対策に割ける時間が短く、出来に差がつきやすい。
逆にいえば、ここをしっかり学習すれば大きくリードできる分野でもある。当サイトは体系的なまとめと頻出パターンに絞った構成になっているので、短期間で得点力を獲得できる。
高校化学の勉強法
2次試験で化学を必要とする理系高校生にとって、受験までの化学の学習の進め方はいたってシンプルで、以下の3段階を踏めばよい。特にレベルの高い大学や学部でない限りこれで十分である。
- 学校の授業を受けながら、学校で指定された傍用系問題集で学習する。
- 全分野の学習を完了後は、重要問題集1冊(網羅性・難易度・分量いずれも受験生に最適の最強の1冊)を仕上げる。実力者は傍用系問題集と平行してもよい。一定レベル以上の高校ならば学校で配られることも多い。
- 志望校の過去問演習をして傾向や出題方法などの確認をしつつ最後の仕上げ。
この他の参考書・問題集は以下へ。
高校化学4分野
2025/11/6 理論化学(物質の反応)、無機化学、高分子化学は難関大学対応済み。
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